子育て日記「母からの真顔どストレート」

「息子に主導権、握られているじゃない」ながら食べを好まない母がぼそっという。電話中、息子のここで食べたい、これはノー、これが食べたい、にとりあえずホイホイと答えていたら、言われた。ウルセークソババーとわたしの中の反抗期が叫んでいたが、まあいいやとスルー。差し出したキウイを喜んで食べて踊っている息子にカメラを向け、ほら踊ってる踊ってるかわいいね〜と母の表情をチラリと見たら、真顔だった。どーん。そして、むくりと我が自己防衛隊が立ち上がった。

無理矢理に食べさせたって、母にむかし無理矢理食べさせられたいちじくや昆布巻きは一生好きになることはなさそうだし、どこで食べるかは息子に決めさせたっていいじゃないか、それに食べないよりは食べたほうがいいし、2歳はまだじっとしていられないし、何をどこで食べるかよりもいまは食との関係性のほうが大事だし、そもそも・・と我が自己防衛隊が相手への攻撃に切り替え、巨大大砲を担ぎ出した時点で、ため息をつき、認めた。

そろそろ、ながら食べ対策をしていい頃だと。母の真顔時速200キロのストレートをパァン、とキャッチした。(瀕死)ずっと気になってはいたのだ、息子が動き回りながらしか食べないことが。もしかして、自分、息子の周り走ってる?いつかは向き合わないといけない、と思いながら、もう日々大変だから、もう十分頑張ってるから、母であるわたしがイライラする方がよくないし、それに歩きながら食べ回る大人はいないから、まあだいジョーブだいジョーブ、と自分にやさしく、いい理由を見つけてはずっと逃げていた。

アメとムチのバランスは難しい。ムチばかりで、満身創痍になるのも困るが、アメばかり舐めて前に進む意味がなくなることも問題だ。自分自身、ムチばかりで全く前に進めなくなった経験があることに加え、自ら足ツボをマッサージするとよくわかるが、人はたいてい、自分に甘くするようにできている。それに良いのか悪いのか、基本的には周りもやさしい言葉をかけてくれる世の中になった。故に、わたしは自分だけで自分にフィードバックをしていると、無意識にやさしい方に傾いていく。

だからこそ、たまには、腹は立つが、こうやって母から慈悲なき豪速球をくらうのも、悪くないと思った。あはは。

結局は、きっと息子も座って食べるようになるだろうが、きちんとしようとするという親の心持ちが大切な気がする、と息子の食にエネルギーを注いでいる今日この頃の、きっかけのお話でした。



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