滞米日記「そろそろスピーキングどうにかしたいナ」

話せば誤解を生む。話せば間違える。話せば傷つける。話せば傷つく。話せば空っぽばれる。口は災いのもとである。でも話すことで人とつながることができる。そして話すことでしか、英語の会話力は鍛えられない。

話すことのデメリットに耐えられぬ故、人生において常に話すことから逃げてきた。英語になるとなおさらである。話すことよりも聞けることが大切だと都合よく解釈してやってきたけれど、そろそろ物足りなさを感じてきた。会話力のない傾聴力、それはただのおうむ返しという。あはは。もっと色々なことを色々な人と共有したい。そのためには会話力のレベルアップに向き合わねばならない。

何事もうまくなるためには、まずは場数をふむ必要がある。もうここまできたら、何かちょっとでも思いついたら話し始めるしかないと、早速、先日の友人夫婦との集まりで試してみた。トランプ大統領の環境・エネルギー政策の話でイーロンマスクの話になったのである。それはこの間、NYTimesのポッドキャストで仕入れた知識をアウトプットしてみるチャンスであった。

わたし「トランプの逆向政策はイーロンに影響はないむしろプラスに働くと聞いたよ。(ああ、口開いちゃったァ)トランプがEV優遇をやめることで、競合他社が下がって、テスラがEVを独占できるって。(みんながまだ続くぞという顔でこちらを見ているけれどわたしはその理由がなんでか思い出せないパニック)テスラに打撃がないのは ーー 他にもビジネスがたくさんあるからだって。(ちゃんちゃん。勝手に着地)」

なるほどねえ、ととりあえずみんなが頷き、確かにロケット事業とかあるし、と意識したのかしてないのか夫が助け舟を出してくれ(ちなみにロケットはスペースX)、その場はことなきを得たのだが(ふう)、この情報、足りないし、間違っている。あはは。適当な着地をしてしまったと、もう一度、いやもう数度、そのポッドキャストを聴き直したァ。

なぜどうしてトランプの環境エネルギー逆向政策はイーロンに影響がないむしろプラスなのか?その答えはポッドキャスト曰くこうである。一言で言えば、テスラのEV事業がすでに税優遇が必要ないほどに成熟しているから。バイデン政権下では再生可能エネルギーを推進するビジネスには消費者、会社ともに税の優遇があった。イーロンはその恩恵を大いに受けていた。トランプは今回その税優遇を無くそうとしているわけだが(どの自動車を買うかは政府でなく個人が決めるべきだと主張、アメリカっぽ〜い)、苦しむのは今EVに参入しかけている競合他社でありテスラではない。EV事業で1番お金がかかるのは設備投資などが必要な立ち上げの段階であり、テスラのEV事業はそのフェーズをとうに終えているため。そして結果的に競合他社が落ち、テスラが国内のEVを独占できるという構図になる、そうだ。

話して間違え、ちょっと傷ついた。でも、ちょっと人とつながった。結果的に正しい情報、得られた。その場で考えて話す経験、積み重ねた。日本語でさえ話し下手な自分には大江戸線から地上に上がるレベルに果てしなく長い道のりだけど(たとえ使いたかっただけ)、英会話力小学生から高校生くらいにはなりたいので、何か頭に浮かんだら口から出す、の心がけは続けてみたい。

人の言うことは丸呑みするべからず。



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