息子はロボットが好きみたいだ。サイエンスミュージアムで踊るロボットを見て以来、ずっとロボットの真似をして歩いたり踊ったりしている。そんな息子の興味に合う本はないかと、ロボットの本を借りてきたのだが、一緒に眺めながら、なんだこのセンスのないロボットは、と印象に残っていたロボットがいる。
こいつである。

そうしたら、

いた。あはは。@MITミュージアム
発達心理学にインスパイアを受けて作られたとのこと、興味を持ったので調べることにした。
名をKrismetという。1997年、世界初の社会的ロボットとして注目される。今までのロボットが、何かタスクを行ったり計算をしたり人間とは別の場所で使用されてきたのに対し、Krismetは人間に共感を示し、交流することを目的とされた。
搭載されたカメラで目の前にいる人の社会的シグナルを読み取り、表情や声のトーン、振る舞いで快・不快を表現する。そこに人が愛着を感じ、対話が進むという仕組みらしい。親が赤ちゃんに話すように身振り手振りや声のトーンを大げさにすることで学習を容易にしたという。あの日本のLOVOTもこの研究をベースに作られた。
・・・ふう。(説明が苦手すぎる)面白いと思ったのは、ロボットが私たちを理解しているのではなく、私たちが、キスメットを見て、どういう気持ちなのかを解釈しているということである。
製作者の1人が製作インタビューでこう言っていた。“Humans are just suckers for anything looks like humans” 人間は顔みたいなものがあればなんでも人として感情移入しがちで、この場合はロボットを擬人化し、自分たちの考えや感情や行動、全ての意図を反映している。この人間の傾向を利用して、しかるべきアウトプット(相互コミュニケーション)を引き出した、ということがこのロボット製作が画期的である所以の1つだそうだ。(わかったようなわからないような)
ふと昔、得意先に大事故で謝罪に行かなきゃいけない時に父にどうしたらいいのか助言を求めた時のことを思い出した。「とにかく申し訳なさそうに座ってろ」父が言うことはいつもよくわからない。あはは。でも少しつながった。かもしれない。
人が社会的な関係において、相手の表情や声のトーンから自分(相手)の意図を見出すとしたら、それを逆手にとることもできる。本心は違ったとしても、文脈に沿ってそういう雰囲気を醸し出しておけば、勝手に相手は自分の気持ちを反映して納得するのだ。
現にチャットGPTは何の感情も持たないのに、人によってはチャッピーチャッピーとまるで自分の最大の理解者であるかのように扱っている。そうやって外と内、本音と建前を分けること、これは世渡り上手には必要なスキルなのかもしれないなと、取り止めもないことを考えていた今週のことでした。
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