“玲児さんは独特の審美眼があって、みたこともない形や柄の器、、目にも華やかなグラスをいくつも購入。「あなたなら、使いこなせると思って」と。そのときは器の個性の強さに戸惑うばかりでしたが、最近、そんな強さを楽しめるようになってきました。”『haru-mi 秋 vol.38より』
「あなたなら、使いこなせると思って」かぁ。
料理家・栗原はるみさんの雑誌のあるひとコマが印象に残った。こうやって、一番近くにいる人に自分の能力を信じて認めてもらってきたからこそ、たくさんの人を幸せにするようなレシピを何百も何千も作ってこれたのだろうな、素敵だな、と正直うらやましく思った。と同時に(もちろん)、自分はそういうふうに近くにいる人たちを信じられているのか、とも思った。
いやいや周りの人は関係ない、自分の心の状態は自分でどうにかするものだ、と思う人もいるかもしれない。(それはじぶん)でも、自己肯定感というものは、意外にも自分を他者がどう捉えていると”思う”か、周りの他者の影響が大きいらしいのだ。
Sociometer Theoryという説があるらしい。自己肯定感を、自分が社会的にどれだけ受け入れられているかを測る心の指標とする説である。人は進化の過程で、集団からの疎外や拒絶を避けるようにプログラムされてきた。よってそれらの危険を察知するために、自身へのアラート機能として自己肯定感という感覚を持つようになったというのだ。
自分なんかだめだ、などの自己否定の声は、自分自身から生まれたものではなく、周りの環境やその自分の解釈を教えてくれているに過ぎない。わたしの声かけを独り言のように呟きながら遊んでいる息子の成長をみてても思う。
だから、何か自分を否定したくなったら自分自身の問題にしないこと。おお自分、生き残ろうとしてるなと客観的に眺める。そして、できるなら、ありのままの自分を受け入れ、認めてくれる他者や社会を見つけること。要は環境づくりであって、自分で自分をどうにかしなくてもいいんだ、と考えたら張り詰めていた気持ちが少し楽になった。
「あなたなら、安全な場所を作れると思って」と自分で自分にいいながら、あはは、いろいろと生きてみている、ボストンの片隅からお送りいたしました。
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