Life of T

アメリカ・ボストンでの生活のこと


お料理日記「我が家の食卓にヘルシーな風が吹いている」

義理の両親の訪ボストンのおかげで我が家の食卓に健康的な風が吹いている。その日暮らしの日々の中で食卓がワンパターンになりがちなところ、自分にはないアイデアに触れると、日々のご飯作りが豊かになる。健康志向な義母には学ぶことも多く、今日はそれらの一部をメモがわりに書いていく。

訪ボストン中のある日、スーパーにお買い物に行ったら義母が、「パストラミなんて作ったらどうかしら」と言った。パストラミ。パストラミ。パストラミ。もしかしてあの胡椒が周りについた肉のこと?いやいやいやあんなオシャレなもの自分で作れるはずがない。「パストラミってなんですか?」数秒の自問自答ののち、自分の無知に鞭を打ち、訊ねる。そうしたら、やっぱり合っていた。あの胡椒のやつだった。アレを家庭で作るなんて世界があるのかと驚いた。豚ロースの塊をお酒とか砂糖とか塩につけて最後に胡椒を塗す。そして低温で小1時間ほどオーブンで焼けば完成、だそうだ。

ピリリと胡椒が効いておいしい

ある日は、お味噌汁にお豆腐を使い、半パックほどお豆腐が余ったので、こりゃあ良い機会だと地味にずーっと疑問に思っていたことを義母にぶつけてみた。「お豆腐ってどうやって保存するのが正解なんですか?」ググレカス、と誰かが言う。保存用にお豆腐を浸していた水を捨てずに残しておいても、その水は残りのお豆腐を全て覆うほどは残っていない。そしていつも、絶対に違うよな、と思いながら、その半身浴したお豆腐をそのまま冷蔵庫に戻してきたのだった。義母は言った。「わたしだったら、水切りしちゃうわ。それから塩麹と胡椒をまぶして味付けたり。時間が勿体無いから、塩麹と胡椒をつけて同時に水切りしちゃったりもするかな。」ほほー!そしてその場でお豆腐の水切りの仕方、塩麹胡椒味の付け方を教えてもらったのであった。

舌触りが濃厚で食べごたえがありダイエットに良さそう

またある日は、義父がスーパーで子供の頭ほどの大きさの特大のグレープフルーツらしきものをどこからともなく見つけ出しカートに入れていた。グレープフルーツにはつわりの時に大変お世話になったけれど、普段は5軍くらいな立ち位置なので、新鮮であった。しかも、これが美味しい!果実たっぷり、甘い。グレープフルーツの苦味がよい感じに消え、わたし好みの味であった。調べてみたらポメロというフルーツらしい。グレープフルーツとオレンジを交配させた品種だとか。ビタミンCが豊富で免疫力アップに効果あり、この季節にはぴったりかも。

手のひらに収まらないデカさ
プリプリ

あとは滞在中、ほぼ毎日フリーズドライのバナナとマンゴスチン、アーモンドとキウイを入れたヨーグルトを作ってくださった。このトレジョーのフリーズドライフルーツシリーズ、義母がお土産にもよく買っている。フリーズドライのみの加工で、砂糖を加えていないこと、これが日本ではなかなかない、らしい。今まであまりその良さに気がついていなかったのだけど、この間、普通のバナナチップスの原材料を見たら油も砂糖も入っていた。アララァ。そしておそばせながらようやくこのフリーズドライの素晴らしさを理解したのであった。

料理とか家事とかって、気がつかぬうちにワンパターンになっていたり、効率の悪いことを続けていたりしてしまうのだけれど、こうしてたまに外から風が吹くと自分の視野の狭さに気がつけてスッキリする。義母のように、日々の些細なことにも常に問題意識を持ち、新しいものを取り入れてみる、そんなオープンマインドを忘れずにいたいものです。



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