Life of T

アメリカ・ボストンでの生活のこと


滞米日記「夫から盗んだ習慣」

歯間ブラシが夫のおかげで習慣化したのは個人的に有名な話だが、最近もう一つ、なかなかやめられなかった習慣を断つことに成功しつつある。

ナイトスクロール、ベットの中のスマホである。スマホを手にして以来の悪習慣を夫が先に、断ち切った。

少し前の夫は、仕事後の疲れた脳に何を取り込むこともできなかったのだろう。暇さえあれば、Facebookのショート動画を口を半開きにさせながら眺めていた。さらにはYouTube を開けば、次に観たい動画を探してる、と言ってスカイツリーくらい携帯の画面をスクロールしているではないか。むしろわたしが、もっと有意義に時間使ったら?と思っていたくらいだ。

それが急に変わった。「この時間、ぼくはもうスマホいじらないから、テレビつけて」なんやねん、と思いながら、その徹底ぶりに仕方ないな、とテレビをつけてしまう。(我が家は息子のリモコン中毒によりリモコン制度を廃止し、スマホでテレビを操作している)

夜の10:45ごろからは本を読み始め、何やら日記を書き、スヤァといつの間にか寝ている。(夫はリビングで寝ているため一部始終寝るまでの儀式が見える)そして朝、息子と共に起きてリビングに行くと、すました姿勢でまた本を読んでいる。今まではこちらが起きてもトドのように寝続けていた夫が、である。

夜のダラダラをなくすことで朝を早くし、育児中になかなか確保できない自分時間を持つことが、精神安定につながっていい、とのことだ。確かに、以前なら正気を失っていたであろう繁忙も、いつものように過ごしている。

それに対して最近、ちょっとした自分の不都合で(お風呂遊び中水を外にかき出してきたり、行きたい方向と真逆に歩き出したり)、ストーーーーーーォォップ!と息子に大声を出して怒ってしまうわたしには必要なものな気がした。

ヨシヤルゾッ!とすぐにその習慣に飛びかかろうと思った。すると、冷静なリトルTが言った。ちょっと待て、まず、自分がなぜ寝る前に本を読みたいのか、なぜ携帯をいじってしまうのか、まずはよく吟味することだね、と。

人が変われない1番大きな要因は、やめたい行動/取り入れたい行動それぞれのメリットを案外わかっていないことだと思う。やめたい行動の背景にあるモチベーションに、取り入れたい行動のメリットが勝てるのか、それが重要なのである。ただ皮肉にも、新たな行動のメリットは変わってからしか体感できない。だから、人はなかなか変われない。

夜のスマホがいいのは、育児や家事などすべてのTo Doから解放され、なんっにも気にせずに、見たいものを見たいだけ、知りたいものを知りたいだけ眺められる唯一の時間だからである。その唯一とも言える口半開き時間を、勉強のための読書で埋めようとしては続かないのも合点がいく。

変わった後のメリットは横にいる。(ウホ)やめたい行動のモチベーションは、難しいこと考えずに楽しい思いができること。役者は揃った。そしてまずは純粋に読みたいものをベットで開くことにした。前に買って、今はもっと勉強しなきゃ!とはじに避けていた料理家のエッセイだった。

・・寝る前読書を始めて、だいたい3週間くらい経っただろうか。布団に入ってからスマホを横に置く瞬間にヴッ!!(スクロールしたいッ!!!)と衝動に襲われたり、まだ不安定ではあるが、だいぶ読書で1日を終えられるようになってきた。(一度置いてしまえばこちらのものなのである。寒い冬にプールに飛び込む瞬間の感覚に近い。)

そして息子に起こされることを除けば、前よりより深く眠れている気がする。そしてなんとこれはまだできない日の方が多いが、数日でも、息子よりも早く起きれるようになってきた。

行動変容において、1番身近にいる人の影響は大である。相手がいないと変われないのか?となんだかくやしい気持ちもあるが、せっかく2人で一緒にいるんだから、良いところはどんどん盗んでいこう、と思った今週のことでした。



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