友人のモッタイナイ精神がすごい。別部屋で子どもたちと遊んで戻ってきたら、はいよっとさっき食べたパスタの空箱に穴を開けて綿棒を落とすというおもちゃが出来上がっていた。

しかもA型系男子の息子氏、大ハマり。器用に静かにぽとぽと綿棒を落として遊んでいるではないか。すると彼女が、気に入ったのね、じゃあ確かまだ箱があったはずだから、もう一個作っちゃおうね。とドスドスとドライバーをブッ刺してチャチャっと作り上げる。とにかくその爽やかさがまぶしい。
はいそうぞ、とお土産にそのおもちゃをもらってから、とりあえずそれを息子に与えておけば、母は10分は自由に動ける。テレビニュースに代わるドタバタモーニングの救世主となった。
後日、そのクリエイティブ精神はどこからくるのか、聞いてみた。「先生だったからかな。あとは、ものを無駄にしたくない。紙でも、段ボールでも、捨てる前に何か役に立てられることはないか考える。」
確かに彼女はいらない紙の裏を活用したり、たまったスーパーの袋を捨てずにとっておいてゴミ袋に使ったり、洗剤は絶対にリフィル、ジップロックはなるべく使わない。その徹底ぶりに、隙なし。わたしはそれを、しゅごい、、、と指を加えて眺めている。
ハハーン、やっぱりクリエイティブとは不足とか制限とかから生まれるものなんだなァ。見習、、えるのか?
日々頭がごちゃごちゃしているからこそ、ごちゃごちゃな部屋に耐えられず、ゴミなんて間髪入れずにゴミ箱行きなわたしなのである。使えそうだったとしてもそれに割く脳のエネルギーがない。それでもの(別名ToDo)が溜まったら、さらに自分の処理効率が落ちるだけ。だったら考えずに捨て捨て捨てィ、とエコフレンドリーという言葉に目を逸らしさらには背中を向けてやり過ごしてきた。
性格的に、どう考えても365日24hはできない。でも、やらないよりはマシでしょう、気が向いたときにだけでもやってみるか、と作ってみた。

ただ、穴を開けた。それでも気分がいい。綿棒パスタ箱にはかなわないけれど、息子もボール運んだり、破った紙をポイポイしたり、それなりに遊んでくれている。息子に踏まれてボロボロになっても、ただゴミ箱に行くはずだったものがこうにも新しい役割を与えられて、その姿は活き活きとしていた。
彼女のように、呼吸をするようにものを無駄にしないようにできる日は来るのだろうか。。いや、それは今日1日の行い次第である。そんなことを考えた今週でした。
コメントを残す