風邪を引いた。はじめに夫、次に息子、そしてわたしの順番でその風邪はやってきた。
いやあ、これまた息子丸のお熱が大変だった。夜はゴホゴホウエーンと何度も起き、日中は不機嫌かつ散歩にしか行きたがらない日が続いた。そのストレスで母、日中はコーヒーをガブガブ、夜は酒をガブガブ。そして自分のためにご飯を作る体力が消え失せ、ポテチの袋がいつのまにか空になっていた。ウホ。
そんなことをしていると、徐々に自分の体調が悪くなっていった。(そらそうだ)喉が痛い。身体が重い。熱・・はない。むしろ謎に低体温。かれこれ、先週末からずっとこの調子で徐々に気も狂ってきた。とにかく何かこの不快から抜け出させてくれないかと色々なことを試した。
お決まりのアメリカの液体風邪薬デイクイルとナイクイルぐびぐび、狂気ののどプッシュ(しかもなんか麻痺するやつ)、息子丸のお昼寝に全付き合い、お風呂、早寝、マヌカハニー、思い浮かぶことは全てやった。それでも快調には戻らなかった、むしろ悪化した。
「もう無理だ」と夫に嘆いた。そうしたら、もう寝るしかないよ、というので、いじけるように21:00に床についた。そして、ようやく、だいぶスッキリしたのであった。健康だとこんなにもテキパキと、マルチタスクが出来るのね、と感動した。世界が変わった。視界が開けた。1週間ぶりの健康に感謝した。
元気になったらやりたかったことが、ラドゥを作ることだった。ラドゥはインド版スノーボールクッキーと言ってもいいだろう。栄養豊富でおいしくて食べる時にちょっとした幸せを届けてくれる、仕事や家事や子育てで忙しくしている人におすすめなヘルシー間食なのでアール。今回の風邪で食生活を見直さないと、と思い知らされたので、ちょっと手間がかかるけれど、頑張ったのだ。
というわけで今日は、インド人の友人から教えてもらった本場のラドゥ作りを簡単に紹介するよ。

材料はこんな感じ。全粒粉にギー、お好みのナッツ、お好みのドライフルーツ、カルダモンパウダー、ターメリック、エディブルガム、ポピーシード、ジャグリーパウダー。
ジャグリーは、未精製のサトウキビ砂糖のこと。未精製なだけにミネラルやビタミンが豊富らしい。なければbrown sugarでもおいしくできるよ。ちなみにbrown sugarは精製済みの砂糖に糖蜜を加えたものらしく、日本の黒糖とは違う。
エディブルガムは、樹液から採れた樹脂のこと。(ピンとこなさすぎる)抗炎症作用や消化促進などのさまざまな栄養効果あり。何よりラドゥに、シャクシャクと面白い食感を加えてくれる。
インド料理のいいところは、全部が大雑把なところ。あはは。自分の舌に合うようにスパイスとか材料を調整していけばいい。夏なのか冬なのかとか、体質によってスパイスなどを変えるそうだが、自分にはよくわからないので今回は好きなものを入れた。
材料が揃ったら、あとはそれぞれをギーで炒めて、ナッツ類をミキサーで砕いて、混ぜて、丸めるだけ。時間はかかるけれどシンプルなレシピだよ。


炒めるとポップコーンみたいに花開くよ

アーモンドはパチパチと鳴き始めるまで

理由はわからない

今回ちょっと粗めでまとまりづらかった

ミートボール作るみたいに丸めていくよ
まとまらなかったら適宜ギー(適ギー)を追加していくといい

パチパチ
食生活が乱れていると感じたら、こうして何か手間をかけてひとつ変えてみる。そうすると、怠惰だった流れが変わって、芋づる式で他の行動も変わっていく。気がしたよ。
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