Life of T

アメリカ・ボストンでの生活のこと


滞米日記「Don’t think, feelで絵画鑑賞したよ」

絵画鑑賞に苦手意識がある。教養を仕入れたいという気持ちと絵画を純粋に楽しみたいという気持ちを両立することが難しい。いつも説明書きを意気込んで読もうとするものの周りの流れに負けて、ああああぁぁと最後まで読みきれず、絵画鑑賞も中途半端になり、終わった後に、で、結局何を得たんだ?はて?となる。あはは。

ある有名画家の特別展に行ってきた。(誰でしょう)そしてはじめてしっくりくる鑑賞法を見つけた ー Don’t Think!Feel法である。これが意外と自分の性に合っていたので今日はそれを勝手に紹介をする。

さて皆さんはこれらの絵を見て、この画家にどんな人物像を描くであろうか。

なんか精神的に病んでて、女性へのコンプレックスありそう、海の近くに住んでいるのかな、というのが初見のわたしの感想であった。観察が浅いけれど、まずはそれでいいのだ。

実はこれらの作品は、あの「叫び」で有名なムンクによるものである。そしてわたしの抱いた感覚を元に、後から軽く、調べ物をしてみた。

女性の髪に包まれたいムンク
女性に近づきたいけど近づけないムンク

メモメモ:ノルウェー出身。(1863-1944年)彼のスタイルは表現主義。心で感じたものをそのまま表現するタイプ。幼い頃に母親と姉を亡くしているため、彼の人生には死が身近にあった。母の死後の父親のキリスト教への狂信や、成人後も弟の死や妹の精神疾患など常に不安が絶えなかった。あの「叫び」は鳴り止まぬ幻聴に耳を塞ぐムンク自身の絵。晩年は彼自身が精神病になり療養していた。

おおー、感覚に知識が紐づいた。(かいかん)前にハーバードの美術の授業で1枚の絵を数時間観察して、その後に自分の観察結果が現実と比べてどうか調査する授業があると聞いたことがあるけれど、なるほどね。わたしの場合は、息子氏が腹の中でそり返りまくったので、ものの数分だったのだけど。知識を取り込んでから型にはめるように絵画鑑賞するよりもずっと楽しかったし、今のところ記憶にも定着している。

ハーバード美術館はいつでも無料で何度でも行けるのがいいところ。絵画鑑賞は、まずは右脳で感じて、そのあと左脳で考える。そんな巷に溢れているようなことに感動している今日この頃です。



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