Life of T

アメリカ・ボストンでの生活のこと


滞米日記「わたしの夫はマイペース」

人間、みんなマイペースだと思っていた。だって、マイペース=自分のペースであり、自分が自分らしいペースで動いていればそれがマイペースだから、なんて。

でもそれはきれいごとである。最近、本当のマイペースがどういうことかを知った。答えは夫にあった。ずっと疑問だったのだ ーなぜ人がトイレに行きたいと言っているのに、優雅にトイレをしていられるのか。

わたしだったら、誰かがそう言い始めたら、焦って、自分がスッキリしていなくてもなるべく早く出ようとする。だって、トイレを我慢することが本当につらいことだと知っているから。あはは。でも夫は、わたしがまだ?まだ?と催促しても携帯を見続け、まだこれからァ〜〜などとゆったりとしている。非常に信じがたく、色々な意味でトイレのドアの前で震えていた。

ある日、逆のことが起こった。わたしがトイレをし、夫がトイレに行きたくなる側になった。いつもあんな感じだから、きっと自分がその立場になったら、相手がトイレに時間がかかろうが自分がそれに合わせて我慢するスタンスなんだろうと思った。それがどうだ。自分がその立場になったら相手がトイレをしている個室に入ってきて(一応書いておくがアメリカのトイレは浴室一体型で広い)、目の前で早く早く!!と喚き散らすではないか。

自分の時間軸のみに生きることをマイペースという。マイペースは悪いことではない。ただの性質である。だからもちろん、いいところもある。例えば、他人の影響を受けずに自分のことに集中出来るから、パフォーマンスにブレがない。自分を持っている。他人軸に影響されやすい私には、魅力的な性質でもある。

彼はマイペースなんだ、と理解することで日々のなんで?(怒)が少し減った。少し。あはは。そして何より、自分がマイペースじゃないことに気がつけたこともまた、平和な心に大きく一歩近づいた。でもやっぱり子育てには他人軸が少しは必要だね。ピシャ。



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