Life of T

アメリカ・ボストンでの生活のこと


米キャリ日記「CVに取り掛かるの巻」

じッ・・・・。何をどう書けばいいんだ・・・と自分の名前と住所とメールアドレスを書き、早3年半が経った。あはは。CVである。

CVとは、ラテン語で「人生の行路」を示す言葉の略語らしい。(なんだか素敵)英文履歴書のことである。(全然素敵じゃない)アメリカだろうが日本だろうが、働きたいんだったら、自分が何をしてきたのか、どんな能力があるのかを、この紋所が目に入らぬかァ〜という感じで紙ペラを1枚会社にかざす必要がある。常識である。

でもこれが、自分にとってはどでかいタスクすぎて、働きたいとか言いながら、逃げに逃げてここまでやってきた。いえーい。横浜国際プールのあの階段を見上げた時のような絶望感はどこから生まれるのか。例えば、「CV 書き方」と調べても、サイトごとにフォーマットが違うこと。過去に営業の仕事をしていた場合、数字で業績を提示しなきゃいけないこと。(=元会社の誰かに連絡を取らなければいけない)私のやってきた営業の仕事がアメリカの仕事の何につながるんだ、という疑いの念が消えないこと。さらにそもそも、書いたあと何をしたいのか、CVを書くゴールが明確ではないこと。以上のことから、わざわざこんなに長い階段、登る必要なくない?となり、そのままワードファイルを閉じ、東山田駅(プールの最寄り駅)へ戻ってしまうのである。

でも今は少し状況が変わってきた。やりたいこと好きなことが明確になり、ゴールがぼんやりと見えてきたのである。次は、できることは何か、フェーズである。そのためには、今まで逃げてきたCVと向き合った方がいいきがした。というのもCVがあれば、こういう経験があってでも、やりたいことはこうなんですけど、その先どうしたらいいですかね?と他人からの救済を得られる。(不安すぎて誰かに頼りたくて仕方ない病)し、良さそうな仕事があったらすぐに行動に移せるようになれる。だからとにかく大雑把に、細かいことは考えずに、1日1行(あはは)と目標を決めて書き始めた。

でもやっぱりつまずくのは、営業の仕事で何をしていたのか、の部分である。自分の業務の棚卸しほど苦しいことはない。そもそも記憶が掠れてきているし、どうしても、そんな大したことしてなかった気がする、という偏見が筆を邪魔する。だから、心をロボットにして、というか、これは同じ勤務先の違う人のために書いていると思い込んで、まずは日本語で箇条書きしてみた。そこで思いついた。ここから、ChatGPT使っちゃえばいいジャン。

「レジュメを作りたい」「これを英語でレジュメに落とし込んで」と雑な箇条書きを送りつける。すると驚いたァ。あなたの業務内容をレジュメにまとめましたと、Professional SummaryにKey Skillに、Work Experienceを一瞬で、なんで知ってるの?というところまでまとめ上げてくれた。

自己肯定感が爆上がりした。そして希望が湧いた。わたしの仕事もCVになり得るんだ、と。あはは。このままコピペで済ませたいところだったけれど、さすがに自分の身体感覚から離れたものをCVにのせるわけにはいかないので、この希望を胸に、もう一度ちゃんと、日本語で向き合うことにした。そして1日1行、1日1翻訳と言い聞かせ、約2週間。かなり雑だけどとりあえず第一稿が出来上がったのでアール。パチパチ。知り合いには絶対に見せたくないレベルだけど、3年ごしによくやったと自分を褒めたい。

次のステップは、これを市の雇用プログラムに持って行って、磨きをかけること。1人じゃ頑張れないので人に頼って頼って頼りまくる大作戦である。



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