最近、息子と赤ちゃん手話の練習をしている。どうやらアメリカでは、余裕があれば(全くもってマストではない)、赤ちゃんに手話を教えることが結構あるようなのである。基本アメリカンサインランゲージが元にされているが、オリジナルでももちろんよい。それが、親子のコミュニケーションの円滑化はもちろん、泣く回数の減少や読み書き能力の早期発達などにつながるらしい。(のちに賢くなるとかそういうことはない)育児本はもちろん、パンパースやらLoveveryというおもちゃのメーカーやらからマンスリーで赤ちゃんの発達やそれに応じた遊び方についても触れた販促メールが届くのだが(助カルー)、そこでもよく「手話を使ってみよう!」的な記事を目にしていたので気になっていた。
例えば、「ミルク」は手をグーパーすることで表現をする。1番大切かつ簡単なこの手話だけでも覚えてみてほしいと思い、だいたい5ヶ月ごろ、だから3ヶ月ほどミルクをあげる前とあげている最中に、手をグーパーして、ひたすらミルク?ミルク?と、やっているのだが、一向に理解してもらえている気配がない。残念ながら、ミルクボトルを床に置いて、それに向かって突進してくるかどうかの方が、よほど息子の空腹メーターへの精度が高い。
どうしたものか、と思っている時にちょうど近所のライブラリーで、無料の赤ちゃん手話のレッスンがあるというので参加してみた。手話コミュニケーション習得において1番大切なのは、注意が自分に向いた状況で繰り返し行うということだという。先生が一例で、キャリーバックからまずボールを取り出した。その鈴のついたボールをリンリンと鳴らし赤ちゃんたちの注意を惹いてから、手でボールの形を作り、スーパー柔らかい、優しい声で「Ball バァォゥ」と語りかけた。さっきまで騒いでいた赤ちゃんたちが魔法にかかったように、ボールに見惚れた。
ああ、だからか、と納得した。わたしの場合、必死に覚えさせようと、とにかく大きな声で、お腹が空いているであろう時に、ミルク?!?!ミールークー?!ミルクミルクミルク!!と、息子が見てようが見てなかろうがとにかく一方通行的に力いっぱいグーパーして見せてた。圧迫手話であった。はい、何事もコミュニケーションは受け取り側の状況を大切にする必要あり、である。
そんな発見を元にいまは、「ミルク」に加えて、「もっと」と「終わり」の3つに集中して練習しているところである。あと、Baby Play groupで知ったきらきら星の手話付きも覚えて、これが意外といい。寝起きのエネルギーゼロの時などにとりあえず手だけヒラヒラさせておくだけでも喜んでくれる。歌付きなら今の息子には効果は抜群である。
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