ものを買うときに意識した方がいいこと、これが初めからわかればいいのに。わからないから、ベビーカーを選ぶのにはすごい時間がかかったし、ドライブレコーダーはいつになっても買えない。わからないから、ネットは比較サイトやレビューに溢れている。でも何が重要かなんて、人それぞれで、サイトを見れば見るほど混乱する。そして最近気がついた。とりあえず買ってみる、使ってみる、これが最適解への1番の近道である。
バスマットが教えてくれた。2回失敗して、3回目でようやく理想のバスマットに辿り着いたのである。とはいえ、至ってシンプルなお買い物ジャーニーであった。1回目は、サイズ。店頭で見たときは妥当なサイズだと思ったのに、実際に家に帰ってホクホクと置いてみたら全然サイズ小さいじゃん!現象が発生した。(残念ながら写真はない)少しでも動くと水滴がバスマット外に飛び散るので、シャワー後、豪快にタオルで自分の身体を拭きたいところ、チマチマとライブ会場で自分の陣地内でタオルをぶんまわすような居心地の悪さを味わわなければならなかった。
そんな窮屈なマット事情にもやついていたある日、コストコでボリューミーなバスマットを見つけた。これなら何も気にすることなく身体を拭ける、そう思った。実際にそうだった。バスマットを変え、初めてお風呂からマットの上に降り立った時のあの安心感と開放感は今でも覚えている。しかし、生活力のある方ならもうお気づきの通り、問題はここからである。このバスマット、洗濯をすると、いつまで経っても乾かないのである。
まず洗濯がいつになっても終わらない。クイックウォッシュにしたよな?と何度も設定を確認する。1時間を超えたころにようやくタラララータラララー♩とチャイムが鳴り、やっと終わったよ全く…と、扉を開けるとそこには水を吸いに吸ってとんでもなく重くなったバスマットが待ち構えている。さすがに動揺し、「どうなってんの?このバスマット!」と夫に言うと、それもう脱水するしかないよ、と言うので、とりあえずよく知ってるなァと感心した。そしてここから脱水のみを行うようにしているのだが、その脱水も1時間ぐらいかかる。やっと終わったよ全く…(再)とそろそろキレソウになっている自分に、パカっと扉を開けるとそこには1ミリも変化のないグジュグジュのバスマットがコンニチワ。まじでなんだコイツ、と洗濯機に見切りをつけ、次は乾燥機にぶっこむ。そしてドンドドンドンドドンと乾燥機が壊れるんじゃないかと思うほどの音を立て、数時間後、乾燥機が、やっと終わったよ、タララァと、息絶える。さっきよりはましな、でも、普通の洗濯物の洗濯が終わったくらいの湿り気に、諦めのため息を吐き、ここで洗濯物干しに移動させる。そして来る日も来る日も乾いたかチェックをし、結局、完全乾燥まで5日くらいかかるのである。待ちきれないときは半乾きでお風呂に敷いたりもする。

こうなると、バスマットの洗濯が数ヶ月に1回になるのである。(え)今まではそんなに気にしていなかったのだが(え)、新年から、そういうところしっかりすると決めたので(要言語化)、これは買い替えどきだとみんな大好きTJMaxxへと向かった。
そして、サイズ大きめ、生地薄い、我が家のバスマット最適解へと辿り着いたのである。Nicole Millerというロゴの手書きのサインが縦に長くて何と書いてあるかよくわからない、TJMaxxでよくみるブランドのやつである。



昔からよく、服でも家具でも、デザインで選んで、あんまり運用を考えずにものを買ってきた。あはは。でもバスマットが教えてくれた。運用が1番重要だということを。そして運用において何が必要かは、経験が教えてくれるということを。あはは。でも金額がそれなりのものだと、とりあえず買うわけにはいかないから、厄介なんだよね、結局。結局。ドライブレコーダー、いつ買えるかな。
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