Life of T

アメリカ・ボストンでの生活のこと


滞米日記「アメリカのハロウィーン、侮るべからず」

「今日は働くのが楽しいね!」とアパートのリーシングオフィサーのお兄ちゃんが手を広げながら挨拶をしてきた。お医者さんの手術着をまとっていた。いつもは忙しそうになるべく住人と目を合わせないようにしているというのに、なんという違いだ。

そう、今日はアメリカ一大イベント、ハロウィーンの日である。アメリカに来てから3年、ハロウィーンとは無縁の生活を送ってきた。いや日本にいた時から、ハロウィーンに渋谷なんて行ったことはないし、コスプレもしたことはなかった。わたしはそういう面白みのないヤツなのである。

お気に入りのサバンナとジョーのモーニングニュースでも
ジョーのスタンレーカップが地味にツボ

でも今年は少しだけハロウィーンっぽいことをしようと思っていた。息子が生まれたからである。子どもに可愛いコスプレをさせて、パシャパシャと写真を撮ることは親になる醍醐味の1つであーる。1ヶ月前ほど、近所のTJMaxxで息子に似合いそうなコスチュームに目星をつけていた。ライオンのコスチュームだった。親はゴリラだが、息子は髪がふさふさ故、ライオンっぽい。ゴリラがライオンを生んだ。そしてハロウィーン一週間前、そろそろ買わないとな、と改めてTJ Maxxに行くと、跡形もなく赤ちゃん用のコスチュームがなくなっているではないか。もちろんあのライオンもない。アララ〜、やっぱりみんな買いたいよね、パシャパシャ写真撮りたいよね、ま、しょうがないしょうがない。我々にはまだ天下のAmazonさんがある。

その夜、Amazonを確認した。雲行きが怪しい。ライオンのコスチュームは立て髪がモップみたいだったり、いらんライオンの顔がついていたりで好みの物が見つからない。仕方ない、息子氏、Jelly Catのぬいぐるみのアボカドくん好きだから、妥協してアボカドでもありだなと次はアボカドを探し始める。そしてまあまあのものを見つけた。がしかし、一着35ドル。ウッ。さすがに1回こっきりの着用で35ドルは気が引ける。ダンキンじゃないドーナツ、何個買えるんだ?リブアイステーキ買ってもお釣りがくる。でも、背に腹は変えられぬ。息子にとっての初ハロウィーンだからね。カートに入れて、配送日を確認する。どれどれ。配送予定、11月6日〜7日。ガーン。何をのんきに、、何のためのコスチューム、、。こちとらプライム会員さまだぞ!!(怒)ライオンない、ライオンダメ、アボカド高い、といくつかの壁を乗り越えてなんとかアマゾンカートまでたどり着いたけど、配送遅い、で糸が切れた。初ハロウィーン、もう諦めよう。

立て髪が目立ちすぎて息子の顔が映えない未来が見える

そうしたら夫が言った。裸の王様でいいじゃん、と。あはは、そういうクリエイティブな考え方、好きよ。モチモチ赤ちゃん肌の素材、100パーセント活かしていこう。ということで息子の初ハロウィーンコスチュームは裸の王様になりました。ちゃんと、周りの人の批判を受け入れられる器の大きい人に育ちますように。(後付けッ)

来年はちゃんと準備して本場のハロウィーンに臨みたいです。



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