Life of T

アメリカ・ボストンでの生活のこと


お料理日記「生野菜嫌いな夫のためにカリフラワーのスープを作った」

ボストンはもう秋である。最高気温が20度にも満たない日が増えてきた。街は少しずつ黄色く色づいてきている。スーパーではシナモンの香りが漂い、店頭では色や形、サイズ、種々様々なパンプキンをはじめ、期間限定のパンプキン味の品が多く並ぶ。大きく深呼吸をして、夏の終わりを憂うとともに、温かいティーや毛布のありがたみを感じられる冬の訪れにワクワクする。

この間、Wholefoodsでボンヌママンのパンプキンスパイススプレッド”リミテッドエディション”を見かけ、とても心惹かれた。でも冷静に、パンプキンスパイス味あまり好きじゃないでしょ、と衝動的物欲を飲み込むことに成功した。別日にすれ違ったおっちゃんのカートには入っていた。

余談はさておき、カリフラワーがいま旬、らしい。(アメリカだけ?)食欲の秋、かぼちゃやさつまいも、きのこなどに目が行きがちで盲点だった。最近、ハンバーガーやパスタ、スコーンなどばかり食べていて野菜不足な気がしていた。そして、夫の眉間にニキビができた。これはよくないぞと、健康的、でも美味しいものを欲していた。そこでちょうど良いタイミングで辻仁成氏の日記でカリフラワーに出会ってしまった。

コンニチワ

カリフラワーにはビタミンCや食物繊維、葉酸など健康に嬉しい栄養素がたくさん含まれている。栄養価的に生でいただくのが1番良いようで、楽だしいいね、と一度そのまま出してみたら、我が家の30歳児は生野菜があんまり好きじゃないらしく、マヨネーズを大量につけて食べていた。嫌いなりに食べるのはえらいけど、それじゃあ意味がない笑 と、作ったのがカリフラワーのスープ。茹でることによってビタミンCは多少溶け出してしまうけど、マヨネーズ大量摂取よりはいい。好みのある夫、かなり厄介だけれど、ちゃんと美味しく食べてもらえるように調理するのも腕の磨きどころである。

たまにはオサレに仕上げる

メインは何かこのスープに合うもの、と思いハヤシライスにした。母の手料理で好きなメニューの1つ。この肌寒い気候にあったか〜いハヤシライス、しあわせだね。

煮込み料理は心が温まります

アメリカで何度か市販のルーで作ってみたのだけど、母の作るハヤシライスとは何かが違う。頭の片隅でずっとモヤモヤしていたのだけれど、母が訪ボストン中にハヤシライスを作ってくれて、コレダァ!となったのでレシピを教えてもらった。ルーなんて使わないわよ、らしい。すごぉ。でも、材料と順番のみの大雑把なレシピなので、自分に母を憑依させて思い切ってぱぱっと作ってみたけれど、今回は理想のあの、まろやかな味にはならなかった(なみだ)なんだか酸味が強かった。トマトの酸味か、古い赤ワインの酸化によるものか。食べながら夫が、お酒すごい入ってるよね?と何度も聞いてきた。違うこと考えていて図らずもスルーしてたら、え、お酢?と1人でクイズを始めた。んなわけないだろうこの味覚トンチンカン、とわたしも一口。お酢が出てくるのもわからなくはなかった。あはは。

パンプキン味の何か、ではなく、旬の野菜を美味しく調理して、季節を楽しみたい。



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